何かの雑誌で、”おすすめの書”として紹介されていた
「考える力をつくるノート – 強く生きるヒント9」
という一冊。
その道の9人の著名人が、
”強く生きるヒント”
を綴ってくれています。
[9人の著名人]
- 茂木健一郎 脳科学者
- 箭内道彦 クリエイティブディレクター
- 細谷功 ビジネスコンサルタント
- 内田和成 早稲田大学ビジネススクール教授
- 築山節 脳神経外科
- 丹羽宇一郎 中国大使
- 藤巻幸夫 (株)藤巻兄弟社代表取締役社長
- 小山龍介 新規事業プロデューサー
- 香山リカ 精神科医
茂木健一郎さんしかしらない ^^;
とりあえず読んでみました。
目次
考える力をつくるノート 印象に残ったこと
「ひらめく」には
(茂木健一郎氏)
ひらめきは、天才のものだけではない。
ひらめきは、自然発生するものではない。
ひらめきは、ゼロから生まれない。
過去のデータの蓄積があって、
そのアレンジ、組み合わせにより、
全く新しいものが ”ひらめく”。
ひらめきを生むために、
「無意識」状態が必要。
散歩中やトイレやお風呂場など、
「頭の中に空白の部分」をつくると、
ひらめきが浮かび上がることがある。
安全基地があるからチャレンジできる
(茂木健一郎氏)
人が不確かな世界を自由に探究するためには、
- 自分を見守り
- 支援してくれる
居場所や安全基地が必要。
大人にとっての安全地帯は、
- 親や家族
- 会社
- 友人や同僚、恋人
- 気に入っている洋服や車
など。
安全地帯により、
「見守られている」
という実感が安らぎをもたらし、
チャレンジを可能にする。
自分の頭で問題解決する「地頭力」
(細谷功氏)
地頭力とは、「離れて考えること」。
- 俯瞰的思考(全体を上空から見る)
- 抽象化思考(問題から離れて単純に見る)
- 仮説思考(結論から考える)
仮説思考の本質は、
- 「始めから」でなく「終わりから」考える
- 「現在から」でなく「将来から」考える
- 「自分から」でなく「相手から」考える
- 「手段から」でなく「目的から」考える
- 「できることから」でなく「やるべきことから」考える
地頭力をつける3つの心得
- 締め切りをつくる
- 人に頼るのをやめる
- 「必ず思い込みはある!」と認識する
ただし、地頭力とは真逆な姿勢である、
対人感性力も大切。
良い人間関係を築くには、
効率よりも、ムダを許容し、
矛盾だらけの人間の存在を許容することが必要。
「最小の労力」で「最大の成果」をあげる「仮説思考」
(内田和成氏)
まず「結論はこうでないか」という仮説を出すことで、
その仮説が正しいか間違っているかを検証する情報
だけを集めればよくなり、時間が節約できる。
仮説をつくるメリット
- やらなくていいことがわかる
- やるべきことが少なくなる
情報収集時間と作業量を劇的に減らし、
考える時間を増やすことが可能となる。
これにより、
仕事の質とスピード
が同時に上がる。
仮説思考とは
- 選択肢を捨てる → 「少ない情報」で解決案に辿り着ける
- 結論から考える → 問題解決のスピードと質が同時に上がる
- 問題を「見える化」する → 全体像が把握でき、「視点」が増える
考える力をつくるノート まとめ
9人の著者のお話は全てためになる内容でしたが、
私が一番参考になったと感じたのは、
「仮説思考」の考え方。
偶然なのか、編集のねらいなのかは不明ですが、
本の中で細谷功氏と内田和成氏の両名によって、
仮説思考が語られていました。
生産性を高めるために、
仕事のスピードと質の向上
は欠かせません。
インターネットで検索すれば、
すぐに情報が手に入る一方で、
あふれる情報におぼれそうになることもしばしば。
仮説思考をうまく使いこなし、
ガンガン仕事をこなしていきたいですね。
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問題を全体から俯瞰
↓
問題を単純化
↓
結論を考える
↓
やるべきことを絞り、それだけを検証する
↓
仕事の質、スピードアップ!
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